「明日の風」部員の投稿記事

※注 約30年以上前に書いた投稿記事です。

謹啓「明日の風」さま

栗原 英子

第二期生 栗原 英子
ほうべん山より吹き下ろす風も、めっきり冷たくなった今日この頃、「明日の風」の皆様には、日々ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。さて、この度は「五周年記念誌」を発行なさるとか。不出来な構成員である私が、つたない文章をごひろうするのも何とは存じますが、この際参加する事に一つの意義を見出していただければ幸いでございます。 思い起こせば四年前、赤いポッペの新入生だった私。入試の時知り合って友人になった進藤さんから、「明日の風」というサークルの茶話会を見てきて欲しい、と頼まれましたあの日、ああその日から私の人生は、大韓航空機してしまったのでございます・・・(何、イミがわからん?ホレちょっと古いがソ連領空侵犯しちゃって撃ち落とされちゃった、アレですよ。転じて「コースを大きくはずれてエライ目に合う」・・・)純だった私は、茶話会で出されたお菓子に目がくらみ、その日のうちに入会を決めてしまったのでございます。時に昭和56年春、私が18歳の頃でした・・・。 それからがつらい日々の始まりでした。「あしたのかぜ?宗教団体ですか」「8ミリ・・・く、暗いですね」世間の人々の無理解は若い私の心をえぐりました。台本のあまりにクサイセリフに己れで死んだこともあります。まだ「スチュワーデス物語」も「不良少女と呼ばれて」もない時代でした・・・けれどそんな苦しみも、ひとつの作品の誕生の場に立ち合い、自分も何らかの役割をそこで果たすことができたという喜びの前には何でもありませんでした。かの村野武範氏も言っておられます。「涙は心の汗だ!苦しみは喜びのコエだ!」 「明日の風」とともに過ごしたこの年月は、時には苦しみであり、時には喜びでありました。けれどこれからは、そう思い出という宝石箱の中で、ひときわ強い光を放つ宝玉として、いつまでも私と共にあることでしょう。 それでは・・・ かしこ

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