「明日の風」部員の投稿記事

※注 約30年以上前に書いた投稿記事です。

エクゾーストノイズを聞きながら

秦 暢宏

第四期生 秦 暢宏
自分が、これからどうやって生きていくのかは、他人には分からない。それもそのはず、当の自分でもそうなのでから。でも、人は少なくても、この方向に生きていけば、BETTERだと考えて、みんな過ごしているのだと思う。多分、人生ってこんなものかな。 長くて、孤独な浪人時代、その次の一年を山口で過ごしたことは、自分にとって価値あるものであった。何時の間にか入っていた「明日の風」であったが、そこで学んだことは多い。それは、いい加減なもののようで、まじめなようで、くだらないもののようで、素晴らしいもののような存在だった。例えば、どこから見ても同じ歳とは思えない貫禄のある人がいたり、風呂にめったに入らない人。「世の中に、これほどまでに美しい男がいたのか」と思わせる美少年、しかし彼の下宿を見て、一瞬にしてそのイメージが崩されてしまった出来事。バイトか下宿に居るだけで、一度も勉学の為に学校に行っているのを見たことがない人。異様に暗くて得体が知れず、時々、部屋からカンカンコツコツ音を出す人。やたらと、面倒がかかる人、食事をポテトチップスですます人、などなどみんなみんな、個性の持ち主。だが、そう思っている自分は、果たして、彼らにとってどのように映ったことか。 時は流れ、上の人は卒業し、下の人は入って来る。自分にとって、大好きなモーターサイクルの世界も、ツーリングの時代から、サーキットの時代へと。生き方を考えてみてもみなくても、時は流れて行く。合宿したこと、ドライブに行ったこと、酒を飲んだこと。全てが、記憶に刻み込まれるような、そんな生き方を、しかも、その時は無駄と分かっていても、必ず後に繋がるような生き方を。 山口での一年は、映画製作にはあまり参加できなかったが、「明日の風」で過ごした一年そのものが、自分にとって映画製作そのものだったようだ。宇部に移って、ふと、山口を振り返って思っている。  シブイ!!

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