「明日の風」部員の投稿記事

※注 約30年以上前に書いた投稿記事です。

明るい明日の、明日の風----やっほー----

松村 圭子

第二期生 松村 圭子
松村の演技は、くさい。と、言われ続けてもう4年近くになります。どちらかと言えば撮る方より撮られる方が多かった私は、映画を作る苦労というものを、あまり知りません。(でも批判だけは人一倍するんですよ。)苦労を知らないというよりも、撮る人の苦労を増やしてきたといった方が、当たっていると思います。その中のエピソードの一つとして、こんなことがありました。 明日の風の第一回目の作品の「とんでもWEEK」で主人公の寒河井君と私が、ベットでいちゃつくというシーンがありました。私も、まあいいやと思っていたんですが、撮り終わった後になって、だんだん心配になってきて、確か、11月の初め頃だったと思いますが、下宿の友達についてきてもらって、真夜中に菅原さんの所に、あのシーンは使わないで欲しいと頼みに行きました。今思えば映画のほとんどは撮り終わっていたし、編集の時期にそんなことを言いに行くなんて非常識だなぁと思います。あの頃は、初心だったので(過去形を使っているからといって、今が初心じゃない…という意味ではありませんから。念のため)そういうことを考える余裕もありませんでした。真っ暗な中を泣きながら友達と二人で踏んだ自転車のペダルの音が、やけに響いて、情けなかったことを覚えています。そうこうして、すったもんだの挙句、編集されたフィルムを見て、私は驚いてしまいました。そういう「すったもんだ」の所は、かけらも残っていず、きれいに繋ぎ合わせられて、一本の映画になっていました。映画って、こういうこともできるんだ、すごいなと思いました。その時の監督の菅原さんは、ボツにしてしまったシーンは、ちょっと変わった撮り方だったので、その分の思い入れもあっただろうに、何も言わずに、カットして下さいました。日の目を見なかった、あのフィルムは、今でも残っているそうで、私が卒業する時にもらっていこうと思っています。 明日の風、ばんざい。唐突ですが、私は明日の風に入って、よかったです。これからもこのグループが、ずっとずっと続いていきますように。

ページの先頭へ