「明日の風」制作の8ミリ映画作品
第一回本作品「とんでもWEEK」 昭和56年度作品

| スタッフ | 名前 |
|---|---|
| 監督 | 菅原 敏雄 |
| 脚本 | 小宮 道信 |
| 演出 | 村岡 圭三 |
| 演出 | 平野 義広 |
| 撮影 | 大野 一之 |
| 照明 | 滝川 直美 |
| 編集 | 馬場 強・鷲尾 忠彦 |
| 記録・字幕 | 進藤 亜佐美 |
| 進行 | 小宮 道信 |
| 美術 | 松村 圭子 |
| メイク・小道具 | 井上 晋彦 |
| 選曲 | 荒島 嘉彦 |
| 効果 | 平野 義広 |
| 録音 | 寒河井 博 |
| 主な出演者 | 名前 |
|---|---|
| 木村 | 寒河井 博 |
| 青木 | 近藤 由美子 |
| 金子 | 松村 圭子 |
| 西田 | 井上 晋彦 |
| 佐藤 | 栗原 英子 |
- 総製作費:71,050円
- 観客動員数:88人
- 映写時間:44分21分
- 総延長:665ft
【ストーリー】
ねぇ、君ひまァ?ちょっとつきあわないか・・・
月曜~あーあ、ましな女いねえなぁ。うわっひでえ!女…女…わっ、ガシャン…こけた。あっ女が見てる。へへどーも、オレ木村。青木さん?
火曜~青木さーん。ねぇねぇお茶のみに行かない?えっ行く。そーかそーか、やっぱりなぁ。まぁ俺にかかりゃ女なんてこんなもんよ!
水曜~あっ金子と佐藤がこっちへ来るぞい。えへへ、美人の金子をモノにしようっと。じゃまな佐藤は追っ払ってと…さぁデートじゃデートじゃ。
木曜~ルンルン。今日は金子んとこで夕食だ。明日は何するかなぁ…おっあそこを行くのは青木さん。ねぇー、あした映画行かなーい?!
金曜~映画じゃ映画じゃ女じゃ青木じゃ愛の告白じゃ…そんな雰囲気じゃねーな。そんじゃあ次は金子と買い物じゃ。ちと金くうが、女のため。よか!
土曜~青木に愛の告白したら「バカ」だとよ!だんでぇーあんなブス。俺には金子がいるんだい。金子ー金子ー…えっ帰れぇ?!そりゃねーだろ。
日曜~あーあ、ふりだしに戻っちまった。まっいーさ。女の一人や二人、またすぐ作って…おっいい女!ねぇ君ひまっ?どう、これから…
今週も、また木村君の一週間が始まる。
作品の評価
この作品が、グループとして本格的な制作に取り組んだ最初のものであることは、周知のとおりである。
その意味から、この作品は、それが完成し公開されたという事実だけをもってしても、その評価は大きいものと思われる。
しかし、ここでは、そのような主観的評価から離れて、企画・技術の両面から客観的評価を行いたいと思う。
まず企画面については、上々の評価を与えてよいと思われる。
取り扱った題材については、後の第二回、第三回、第四回本作品とはジャンルが異なるため単純に比較はできないが、脚本の完成度でのプロットと最終的に出来上がった脚本との間に若干の相違が生じたという問題はあったものの、「観客が気楽に楽しめるものを」という意図は十分に満たされたと言えるであろう。
次に技術面についてであるが、これは「昭和56年活動報告」でも指摘した通り、一般の自主制作映画の技術水準と比較すると、極めて低いものであった。
映像・音響・美術・演技の各分野について個別に評価すると、映像においては、映像演出がほとんど行われなかったことも然ることながら、ピンボケやブレといった初歩的なミスも目立った。
音響においては、効果音の不足と録音状態の粗悪さが目立った。
観客から得たアンケートでも、録音技術の未熟な点が強く指摘された。
一方、美術については、小道具や衣装などに細かい配慮が見られ、他の分野に比べて高い評価を下すことが出来る。
最後に演技についてであるが、これは個性を生かしたキャスティングに助けられたが、反面、演技力それ自体はかなり力量不足であった。以上のような技術水準の低さが、結果として企画の面白味を弱めてしまったようにも思われる。
しかし、この作品を通じて得た最大の収穫は、こうした技術的課題が明らかになったことと共に、スタッフ自身が映画製作への意欲と自信を持ったことであり、これは、後の作品の飛躍へと着実に実を結ぶことになった。
文責:菅原 敏雄

